イベントGP 最終戦
東京 有明 東京ビックサイト
コミックマーケット59

ついに今年の最終戦。
イベント準備というものは今回も無かったが、自らの墓穴により忙しい日々を送る。
20世紀最後のイベント。
そして最後に待っていたものは?



 ついに今年の最終戦。
 前回のBSからはや1ヶ月。
 今回もサークル主の頑張りに、事前作業は無し。
 事前にはほとんど連絡を取り合わず、それもいつも通り。
 しかし、お手伝いが無いのに非常に忙しかった。
 個人的にオフ会の件などで動いていたこともあったが、もっとも自分で自分の首をしめていたのが自らのコピー本であった。
 この本、実はサークル主の作ったゲームのコピー本であり、それを内緒で作っていたので、外面は楽な振りをしていて、内情は大変なことになっていたからだ。
 そのため、お手伝い屋としては楽な振りをして、現実は厳しい日が続いていた。
 とりあえず、今回も世田谷の合宿所からの出発を考えていた為に、27日にサークル主の家に行く。
 そこでまずは今回販売する分の前作「LIKE1-2-3+」を袋詰する。
 数は大してもっていかなくても良いだろうと思うが、とりあえずは、アバウトに作ることにする。
 大体250ほど作ったところで他の在庫である「DIGIOnet2」と「エココな本」も一緒に箱詰め。
 これでダンボール4箱になる。
 この他に新作の「LIKE4」があるが、これはサークル主のがんばりにより、プレス版となって会場へ直接搬入になっている。
 これのおかげで夏のような鬼の作業から開放されたわけだが。
 とりあえずその日は世田谷への布団の運び込みと、販売物の搬入で終了。
 そして次の日、サークル主とは別件でオフ会を28日から行う。場所は世田谷の合宿所である。
 ちなみにこのときのメンバーは20名!
 この異様な人数の多さがあとで、どっと疲れとなって襲ってくるのだが……
 オフ会というか、ただのだべり会が深夜まで続き……3時ごろにサークル主が登場。
 今回使うポスターと看板を搬入してきた。
 ちなみにそのサークル主がいるときに私はダウン……眠りについた。
 次の日、諸所の事情で会場へ……そこで一日を過ごし、新宿へ帰る途中でサークル主から電話。
 新宿で合流し、世田谷へ。
 次のオフ会の開始である。
 この日もかなりの人数のオフ会となる。
 しかしながらコピー本の原稿が終わっていなかった私は、渋谷の家に戻り、そこで長崎から来た冴木氏と大阪から来たEMUE氏に手伝って貰ってコピー本作り。
 今回のコピー本の原稿依頼者はぐる氏、ケンヂ氏、EMUE氏、冴木氏の4名。
 無理なお願いを聞いて貰っての参加である。
 まぁ、そんなことをしていたので、結局私自身はほとんどオフ会に参加できずに終わる。
 なんだかなぁ、といったところである。
 起床時間を5時と決め、しばらくして就寝。

 さて、ついに本番の朝を迎える。
 ……と言いたいところだが、どうやらこの日泊まったイベント参加のメンバーは疲れていたらしい。
 前日に最初に力尽きた私がまず、最初に起きる。
 当然まだ外は暗く、時計を見ずに風呂へ……
 それが失敗であった。
 半分寝ていたこともあり、のんびりと風呂につかる。
 そして、風呂から上がると……なぜか外がうっすらと明るい。
 おや? と思う。この時期なら外が明るくなるのは午前6時過ぎなはずである……
 そのとおりだった。時計は見事に6時を回っていたのだ。
 急いでその日泊まっていた、長崎組の冴木氏、ケンヂ氏、phonon氏、みそ氏、EMUE氏をたたき起こす。
 それからはパニックだった。
 いち早く起きた私が車に荷物を積み込んでいく。あとのメンバーが出発準備を整える。
 完全なる寝坊。
 再び夏を繰り返すこととなった。
 ばたばたしつつも出発したのは夏より1時間遅い、午前7時。
 夏ならばすでに会場についていた時間だった。
 とにかく、車を朝の首都高に乗せ、目指すは有明である。
 道は年末ということもあり、順調で7時40分、駐車場着。
 到着が遅かったのもあり、かなり会場から遠くに止めることになった。
 それぞれの荷物を持ち会場へ向かう……が、荷物がかなり重い。
 時間的に考えて1度で搬入するしかなかったので、無理してカートに3箱を積み、私が手に一箱をもつ。
 長崎組もそれぞれ限界の荷物を持っている。
 その状態で信号待ちの列に並び、結局会場入りしたのは8時半になっていた。
 長崎組は西館なので、そこで別れる。
 今回のブースは夏の2日目「しみじゅん」さんのブースで代売したときと同じ場所である。
 要するに、一番奥……2人ともかなり搬入が辛くなっていた。
 とりあえず、何とかブースに辿り着く……と、そこに待っていたのはダンボールの山だった。
 今回作った「LIKE4」はプレスである為に1000部単位でしか作れない。よって、そこに搬入されていたのはその1000部の「LIKE4」とさらに2箱の「エココな本2」であったのだ。
 ブースがすでに箱に埋まっている感じである……
 その上、4箱も追加でブースに置かねばならないのである。サークル主と共に途方にくれた。
 一体どこに何を置いたら片付くのか見当もつかなかった。
 とりあえず、机の上のチラシを片付けるが、そこからどうしていいのかわからない……
 5分ほど、考えた末に
「とりあえずできるとこからやりましょう」
と、看板作りからはじめることにする。看板は昨年の冬に使ったポールを使う。1年ぶりの登場である。
 そこにLIKEのポスターとエココの看板をつけ、立てる。
 ……安定性が無い。そこで今回のLIKEの箱を支えに置くことにする。次に机の上に各本を置いていく。
 なかなかうまく置けず、隣のスペースにはみ出している……何とか苦労してサークル主があみ出したのがLIKEを箱から出して机の上に置くことだった。
 その途中、お互いに委託することになっていた長崎組のケンヂ氏が荷物を持って登場、冴木さんのサークル「やみなべや」のゲーム50部とこちらの『LIKE4』200部を渡す。
 これで少しスペースが出来た。
 しばらくして少しだけ席を外させてもらって、ぐる氏のところへコピー本の委託をして来る。
 時間も無いのですぐに戻り、再び準備。
 30分ほどで、何とか並べ終わる。
 完全にスペースはダンボールで仕切られ、人が立つとそのまま動けなくなる状態になっていた。
 お隣のスペースの人にも協力して貰わないと外に出ることも出来ない。見事なくらい完璧なダンボールの砦だった。
 そこで、やっと落ち着いたので、みそ氏が見本誌と買い物に出る。
 戻ってきたところでお互いにお手洗いに行き、ホッとしたところに会場内にいつもの放送が響き渡った。

「これより、第59回コミックマーケット2日目を開催いたします」
 会場内に拍手が沸き起こり、ついに今年最後のGPが開幕した。
 最初から少しではあるがお客さんが来てくれていた。どうやらこのエココ看板を見て来てくれているようだ。まずは、大手でもないうちに来る人など限られるので、のんびりと対応する。
 2人とも座るスペースは無いので立ったままで、お客さんの相手をする。
 と思った途端に自分の電話が鳴る。
「はい、え?」
 それは西館に出ているはずの冴木さんからだった。
「えぇ、見事に発禁をくらいました」
「は?」
 どうやら今回発行した初めてのオフ本が『消しが無い』とのことで、発禁をくらったらしい……
 まぁ、世の中何が起るかわからないものである。
 苦笑しながら「がんばって」と声をかけて電話を切った……
 あとあとの話だが、この本の再チェックに来たのは知り合いのtenちゃんだったらしい……
 何ともいえない光景が目に浮かんでくる……
 それはともかく、売り子に戻る。
 基本は右に立つ私が本の対応、左側のみそ氏がLIKEの対応を、と最初分担をわけて販売する。
 出だしから、それなりに人が来てくれるのは嬉しい。
 もちろん10時ぴったりに来る人はほとんどいない。なので、まずは小手調べといった感じ。
 最初なので、ちょっと慣れないためかお互いにペースが上がらない。
 そのおかげで数人の列が出来るが、対したこともないので「まぁ、こんなものだろう」と流していた。
 特に夏は、エココ看板を机の上に置いていた為に、お客様対応スペースが一人分しか取れなかった。だから列が出来たものだと思っていた。
 しかし、今回は机スペースが完全に開いている為に2人での対応が可能で、夏よりはかなり効率が上がるはずである。
 要するに、夏に10人ほどの列が出来たのが奇跡だと信じていたのだ。
 しかし、それが甘かったことにすぐに気がつかされることになる。
 最初の頃は人が来ては引いていく状態を繰り返していた。
 夏と似たようなのんびりモードだったのだ。
 しかし、30分ほどたった頃であろうか……じわじわと会場内が混み始めた頃だった。
 よく考えれば、この時間に一般入場の人が入ってきて、人が増えていく瞬間だったのかもしれない。
 先ほどから寄せては引く状態だった人が、突然減らなくなった。
 もちろん減る状態を予想していた私たちは「あれ?、おや?」という状態で、その急激な変化に対応できずにいた。
 そして……
 気がついたときには、目の前には人垣ができていた。
 とりあえず『もしかしたら』と思って作っておいた予備の値段表看板を引っ張り出し、とりあえず列の後ろにいる人に持ってもらう。
 その間に何とかみそさんが列を適当に流す……あとはもうひたすら売るしかなかった。
 2列を作ってもらい、私とみそさんがそれぞれを受け持つ。
 在庫が無くなってきた所で、みそさんが在庫出し。その間は私が一人で売る……それを永遠と尽きることなく繰り返す。
 時間の感覚はすでになくなっていた。
 ふと気がつけばスタッフの方がひとり列整理をしてくれていた。
 まさかスタッフの方までお手伝いいただく事態になるとは……
 嬉しくもあるが……とりあえず、今の状況ではそれを楽しんでいる余裕など無い。
 ただ、目の前に居る人たちの希望する商品をひたすらに売るしかなくなっていた。
 次々となくなる本とLIKE1−2−3+。これはこれで意外だった。
 特にLIKEの前作は夏コミでも売っており、これはそれほど売れるものではないと思っていたのだ。
 LIKE前作は残るものと思い、27日に作った分のほとんどをもってきていたが、それでも最終的には売り切れてしまうことになる。
 とりあえず、売っていくうちに最初になくなったのは……エココな本だった。
 これはもともと数も少なく本当にショップ卸分の残りだったので、100部程度だろうか?
 春の「エコケット」から売りはじめて、久しぶりの『みそおでん個人誌』だったこともあり、ここから『リアルこみパ(笑)』が始まったようにも思える、感慨深い本である。
 そしてこれが最後の販売になるはずの本だった。
 エココな本2と一緒に買っていかれる方が多く、増刷をかけ直接搬入したエココな本2(第2版)の冊数とは比べ物にならないのためにすぐに売り切れることになった。
 そして次に売り切れたのはDiGiOnet2である。
 これも本来ならば次回の福岡用にとっておいた30冊程度も含め全てを売りつくすのにはそれほど時間はかからなかった。
 エココな本の売り切れから10分ほどでこちらもなくなってしまった。
 そして……意外や意外。エココな本2まで完売してしまうことになるとは。
 今回増刷をかけたのは200冊……次々と在庫を取り出していたみそさんから、途中で声がかかった。
「あれ? そっちにエコ本2、ないですか?」
 そういわれて自分の足元を探すが……足元においていた段ボールはすでに空になっていた。
「ないですよ」
「あれ?」
 それでも後ろでごそごそと段ボールを探すみそさん。
 しかし数分探して……この声を聞く。
「あ、エコ本2、そこにあるだけみたいです」
「え?!」
 机の上に乗っていたのは30冊程度。そんなに多く売った記憶はなかった……が、事実は目の前にあるだけだった。
 そしてそれも完売……
 全ては夢の後のようになっていた……あんなに机の上が一杯で苦労して並べていたのに……
 今机の上に乗っているのはLIKEシリーズだけになっていた。
 しかも、LIKEも順調に売上が上がっている。
 いったいどうなっているのだろう……
 などと考えながらも、2人は売り続け、そして並んでいた人がやっと消えた……
 とりあえず、そこで裏の段ボールの方付けと椅子の設置(笑)
 なんといっても、始まってからずっと立ちっぱなしだったから、さすがにお互いに疲れていた。
 まさかこんなになるとは思ってもいなかったから余計に疲れた感じがする。
 そしてふと携帯の時計を見ると……12時40分……
 え?
 結局売り続けて2時間がたっていたのだった。
 確かにその間に色々な人が来てくれていたのだったが、お相手出来る状態では無かった……
 とりあえず2人ともに椅子を出して座る……はぁ〜疲れた。
 といっても決して完全に人が来なくなったわけではないので、その間にもお客さんの対応を行う。
 今度は机の端に積んであった『LIKE4』を私のほうにも積み、両方で『LIKE4』を売り、前作LIKEは二人の間におき、そこからとる事になる。
 座った所で、二人とも食事を取る……朝買ったおにぎりがまだ残っている。昼食にはちょうどいい。
 とはいえ、お客さんはその間も来る。
 食事をしているあいだに来ていただいたお客さんには口をもぐもぐとやりながらの対応で失礼だったが……また人だかりが出来てしまっては洒落にならない。
 失礼とは思いつつも、そのまま販売してしまっていた。
 で、やっと食事を終え一息つく。
 あらためて先程の状況を思い出す。
 一体何が起きたのかわからないまま、ただひたすらに売る状態……さっきのこととは思えなかった。
「しっかしすごかったですね」
「ほんと、ビックリしました」
 先程の状況が未だに信じられないでいた。なんといってもあれだけ山のようにつまれていた段ボールが次々となくなって……今では中身が入っている段ボールも2箱程度だ。
 食事を終えると、今まで投げ棄てていた段ボールを纏めだす。
 正直後ろは大変なことになっていた。
 とりあえず、私がひたすら売っている間に、それなりにみそさんが片付けてくれてはいたが……状況はすごかった。
 一つ一つを丁寧にたたみ、小さいものを一つの段ボールに詰め、大きなものは箱と箱の間に差し入れる。
 こうして、ある程度の場所を確保し、再びのんびりとする。
 しばらくしてみそさんがご近所を覗いてくる……が、結局ほとんど何も無かったらしい。
 本当にサークル参加していると買い物に出られない。まぁ、ある意味仕方ないのであるが。
 しばらくはのんびりと売り子が続く……しかし、LIKE4を買っていく人は確かに多い。が、前作のLIKE1−2−3+を買っていく人も結構いるのはビックリだった。
 コンスタントに両LIKEが売れていく。
 減り具合もいい感じになる。渡したLIKE以外の最後の一箱(中には200枚)をあける。
 まぁ、これをあけても100は余るだろうという予測の下で開けたのだが……
 しばらくして、みそさんの友人到着。彼女連れで。
 という訳で私の位置が無くなる……というかここで、フリーに。
 こうして、私は知り合いさん回りに出ることとなった。時間はすでに14時。
 しかし……せっかくメモしたサークルの場所の紙がなかった。どうやら先程までの混乱でどこかへやってしまったらしい。
 仕方なく、適当に知り合いのサークルをいくつかピックアップしてめぐることにする。
 まずは最初に調べた所……烈さんの所であった。そこへいくとちょうどyoshioさんとTourerさんがおり、戦利品の交換会を行っていた。
 そのまま私はTourerさんに連れられて某スペースへ。
 そこで約束していたものを受け取る。
 そこでyoshioさんを含めて10分ほど立ち話。
 そして次に行ったのが、出雲かえでさんのところ。
 行くと……見事に一部売り切れていた。まぁ、仕方ないので、あるものを購入。そして会話……
 今日は相棒殿を引き連れての参加らしい……微笑ましい限りだ。
 とりあえず、そこで他の知り合いの場所を探す……
 で、次にいったのはにくきゅーさんの所。そこにはにくきゅーさんが一人だけでおられた。
 お久しぶりであるので、ちょっとだけ立ち話。
 1/28の福岡のことを話すとちょっとだけ驚いておられたようだ。
 まぁ、普通はイベントのために東京へ行く人はいても、その逆という人はほとんど居ないであろうから……
 続いていったのが、そのすぐ裏のぐるさんのところ。
 先ほどはぐるさんはいなかったのだが、今は買出し部隊から解放されたらしい。
 そこで今回の新刊を受取りさらに次へと脚を進める。
 いったり来たりを繰り返し、辿り着いたのはよいちさんのスペース。
 そこにはなんとちょうどみきさんもいらした。そしてその横には、今回のみきさんの委託先のサークル主である八十八騎さんも。
 さらにブース内には、福岡の件では大変お世話になっている湯浅さんもいらした。
 湯浅さんには、ちょっとだけここでも福岡の話をする。
 なんと言ってもどれくらいの量を搬入すれば良いのか全くわからない。
 そこで質問タイムとなる……やはり聞くのなら今までに何度もそのイベントに参加した人に聞くのが良いだろうから。
 まぁ、大体100部もあれば何とかなるのではないかということだ。
 そんなこんなで次へ行く……
 ふと気がついて、次は前にお世話になった水平さいかさんのところへ。
 しかし残念ながら撤収してしまっていた。
 続いて向かうはみきさんのところ。先ほど挨拶はしたが、本を買ったわけではなかったので、早速ブースへ。
 予想通りみきさんはおらず、とりあえず、八十八騎さんのブースの本の可愛さにも参って一通り買う。
 次に行ったのは白河まいなさんのところ。
 しかしまいなさんはおらず。みかんさんのところにいるといわれ、行くが誰もいない……戻ってみると、そこにいた(笑)
 しばらくおしゃべりして、頼んでいたスケブを描いてもらう。
 そこでTourerさんに渡すものを渡していなかったことに気がつく。
 すぐにブースに戻り物を取って再びTourerさんのところへ。
 もうそんなに時間がなくなっていた。
 そこでブースに戻る前に気が付いたところがあった……烈さんの隣のスペースにあきもとさんいたことに。
 再びそこへ戻る。
 あきもとさんはまだ居り、そのそばには宴さんもいらした。
 売上はそれなりに順調であったようで「やはり大きなイベントには本を出すべき」という結論に達していた(笑)
 さて……戻るか。と思ったときに、一つ忘れていたことに気がつく。
 DODOさんのところだ。
 急いでいくと……撤収中。とりあえずお話することは難しそうだったので本だけを売っていただくことにする。
 なんだか申し訳ないところに行ってしまったようだ。
 そして……やっとブースへ戻ると、すでにみそさんたちは片付けに入っていた。
 私も急いでそれに参加する。
 するとそこへ群馬組の、面々が……shineさん、神無月さんを中心に5,6名が登場。
 冴木さんの委託販売していたゲームを取りに来たという。ゲーム自体は冴木さんのブースでは完売してしまったらしい。
 なのでこちらで取りおきをという話だったのだが……先ほど全てケンヂさんがもって戻っていた。
 謝りつつ、メンバーには西館へ戻っていただいた。連絡のミスで申し訳ないことをした……
 さて、片付けというときにさらに来客が……
 群馬の高校生2人組、樹海さんとライムさんが登場だ。
 このあとの予定を盛んに聞いてきていたのだが、残念ながら全く決まっておらず、お二人としばらくお話して、戻ってもらう。
 何だか忙しくて、このお二人にも悪いことをしてしまった。
 とりあえず片付けを進める。
 そして、後ろのごみをまとめたところで、会場内に「ここに今世紀最後のコミックマーケットを終了します」の放送が流れ、会場内に拍手が沸き起こる。
 すでに売るものがなくなっていたために、順調にかたづけはすすむ。
 さて、そうなると後はこの後どうするかであるが……
 とりあえず、西館の冴木さん達と連絡を取ってみる。続いて近くにいるはずの烈さんとも。
 で、とりあえず、烈さんとは合流し、冴木さん達とは駐車場で待ち合わせることにする。
 駐車場にたどり着くまでにかなりの時間を要する……見事なまでの人の列。
 とりあえず、西館組は意外と早く移動出来たようで、すでに駐車場についているとのこと。
 それから10分ほどしてやっと合流。そして車を探す……がなかなか見付からない。
 結局は以外遠い所にあった模様で、エンジンをかけ暖気しつつ荷物を入れる。
 さて、問題はここから。
 どうするかを話し合う……なんといっても車に乗れるのは5人。
 今いるのはみそさん、冴木さん、ケンヂさん、phononさん、EMUEさん、烈さん、yoshioさん、わかばさん、そして自分。
 どう考えても乗れるわけがなかった。
 で、約20分の検討の結果。新宿にて再集合ということになる。
 ただし、yoshioさんだけは別口でオフ会があるとのことなので、ここで別れることになる。
 ということで、車組はみそさん、冴木さん、ケンヂさん、phononさん、自分の5名。
 後のメンバーはとりあえずゆりかもめにて新宿へ向かう。
 しかし車もゆりかもめのかなりの混雑ぶりで、結局新宿に再集合したのは18時半を軽く回っていた。
 そこで、何を食べようかと検討の結果……もんじゃが食べたいという烈さんの意見を取り入れてもんじゃ焼きを食べる。
 店は南口のとある場所。時間的にも混んではいたが、しばらくすると入ることができた。
 そして……案の定お腹にたまらず。
 仕方なく、ラーメンを食べることに決定。西口の『万世ラーメン』へ。
 その途中で電話が鳴る。
 先程別れたyoshioさんからだった。
「すみませんがもう一泊とめてもらえませんか?」
「はい? 世田谷にですか?」
「そうです……」
 どうやら数名が家に帰り着くのを諦めたらしい。
「べつにいいですけれど〜」
 これがちょっとした間違いだったかもしれない。
 まぁ、それはともかく、閉店間際に駆け込みみんなそれぞれラーメンを頼む。
 ……いきなり食べ過ぎてみんな限界に達する。(笑)
 で、私だけ車に積んでいるみんなの荷物を取りに自宅へ戻り、他のみんなには世田谷の家に直行してもらう。
 世田谷についてみると、すっかりみんながくつろいでいた。
 私も家に世田谷に着くとくつろぐ……というか、今日のつかれがどっとでてくる。
 しかし、しばらくしてyoshioさんを含む、泊る場所無い組が登場。
 メンバーはyoshioさんを含み、マコトさん、その友人のアスパラさん、まいむさん、さーちゃん、Kさん……
 何やら再び合宿所の模様を呈してきた。
 しかし、既に疲れていた私とみそさんは、布団に包まり、おねむモード。
 半分寝たままで今日、少しだけ手に入れた本に目を通していた。
 まず先にホテルに戻る予定のマコトさん2人組が世田谷を出て行く。
 その間も、いろいろな話題で話は尽きることはなかった……ただし自分とみそさん以外ではあったが。
 途中、私はさーちゃんとyoshioさんの強烈なマッサージ攻撃を受けては叫びつづけるという事態もあったが、最初に撃沈したわかばさん、そしてみそさんに続いて私も夢の中へと落ちていった。
 ちなみに、最後までお話していたメンバーは結局朝の4時まで話していたようであった。
 そして4時ごろ、冴木さんたち九州組の3人が世田谷の家を出ていく。
 ちなみに私はそれを寝惚けながら見送っていたようであった……
 それから……朝7時。
 まず目を覚ましたのは自分だった。
 そして動いているうちに台所で寝ていたyoshioさんも起きだす。
 まずは2人で台所であまりもので食事をしつつテレビを見る。
 テレビを見て始めて今日が大晦日であったことを思い出した。
 しばらくしてyoshioさんが、ホテルに戻ってチェックアウトしてくるとのことである。
 私はそれを見送りつつ、それからまずは烈さんを起こす。
 こちらもホテルのチェックアウトがあるからだ。
 いまだ誰も起きてこない午前9時。烈さんを送りに車をホテルまで走らせる。
 そして無事に送り届けて、そこで烈さんとはお別れ。おそらく再び東京で会うことであろうが。
 そして戻って10時。さえらさんが起きてきていた。
 台所でニュースをしながらお話していると、次々と人が起き出してくる。  そして、時間が経つにつれ人が起きだし……yoshioさんが戻る頃には台所にほとんどの人間が集まっていた。
 で、結局みんなでそこでだんらんが始まり……あっという間に時間はお昼になってはいた。  ここで、やっと最後のみそさんとわかばさんが起きてくる。
 それがきっかけとなり、ここで初めて片づけが始まった。
 まずは上の部屋から掃除。布団を畳み、掃除機をかけ、布団を圧縮袋につめる。
 それと同時に出たゴミをまとめて袋へつめる。
 これを大人数でやっているので意外と早い。布団がある程度まとまった所で、車に積み込む。
 ここで、まいむさんがこの後バイトがあるということで、群馬組のKさん、さえらさん、まいむさんが世田谷をあとにした。
 そしてあとの方付けをまかせ自分とyoshioさんが一度自分の家に向かう。
 さらにゴミや運び込んだ荷物を乗せてもう一往復。
 見事なまでの連係プレーだった。
 そして、それが終わり帰ってくるとすっかり時間は過ぎていて、もう15時を回っていた。
 しばらくはそこでEMUEさんの撮っていたビデオカメラ鑑賞会。
 これがまた初日のこの世田谷の家を撮ったもので……内容はいえないが、かなり怪しげだ(笑)
 そんなこんなで16時になる。
 さすがにこれ以上は、ということでここでついに世田谷の家をあとにする。
 この後どうするか決めていなかったので、とりあえず解散、ということでさーちゃんとお別れ。
 残ったみそさん、yoshioさん、EMUEさん、わかばさん、自分はこの後どうするかを考えて、とりあえず食事をしようということになる。
 結局何処へ行くか決まらず、神戸屋へいってみることに。しかし……
 見事に休み。
 まぁ、大晦日ということを考えればそれも当然ともいえる。
 結局、何処へ行くか決まらず、あれやこれや話しつつ、渋谷区の家の近くの台湾皿料理屋へ。
 ここはおいしいので何度か来たことがある。が、やっているかどうか不安だった。
 しかし、年中無休ということで、開店間際のその店に入ることに。
 昨日のことや、これからのことを話しつつ飲んで、食べる。
 そして2時間が過ぎ、お腹も一杯になった所でyoshioさんとEMUEさんを見送るために東京駅へ。
 ついてみると、東京駅は何やらたくさんの人で……『ルミナリエ』なるものを開催していた。
 おかげで駐車場が見付からず、出発時間は迫るばかり。
 結局、EMUEさんが切符を買っているのを待てず、yoshioさんだけを先に自分が見送りにホームへ向かった。
 そして、yoshioさんは兵庫へと帰還……
 しばらくして、EMUEさん、みそさん、わかばさんが到着。
 出発までの時間をお話して過ごし、そして見送り……EMUEさんは実家まで帰るということで、おそらく年越は家につくかつかないかといったことになりそうだった。
 さらに東京駅でわかばさんと別れ、私はみそさんと共に、みそ宅へと高速をはじらせる。
 途中、元旦暴走を警戒するパトカーを多く見ながら、21時半過ぎにみそ宅へ到着。
 荷物をおろし、一息ついて、そして再び家へ。
 家につくと22時半をを回っていた。
 疲れた身体に鞭を打ちつつ、ネットを確認。しばらくして2階へ上がるとオヤジと妹が紅白を見ていた。
 ちょうどトリの前で、すぐにそれが終わってそのまま年越……
 挨拶をして……疲れからすぐに布団にもぐりこみ、就寝。
 元日に起きてみると、喉が痛く、体がだるかった……
 どうやら疲れから風邪をひいたらしい。
 そんな正月を迎えて、また何事もなかったかのように21世紀は始まっていた……
   
 
 こうして、ここにすべてのイベントGPは終わった……
 まさに2000年の大決算ともいえるようなイベントになった。
 2001年はどうなるのだろうか。
 それは神のみぞ知るであろう……
 
 
 ─── 完 ───
 
 



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