〜 12日 〜 ごそごそと、横で動く人の気配に起きる…… 目がさめてぼーっとしていると、一体ここがどこなのか分からない。 で、横を見る……見たことのある人、みそさんだ。 そこでやっと今の状況を理解した……あ、そうか。世田谷の家に来てたんだ。 で、今日はコミケの2日目。代理参戦の日……で、今何時? ふと時計に目が行く……4時。 …… ……4時? …………4時! お約束の遅刻だった。 しかしみそさんは起きているながら動きがない。 明らかに私より先に目がさめていたのに…… まぁ、そんなことはどうでも良い。 とりあえず、目を覚ます為にシャワーを浴びる。とりあえずみそさんが先だ。 私はまだ起抜けで動ける状態ゃなかった。 なんだか、すっかりのんびりモードだったりもする。 急がなきゃいけないはずなのに、どうもペースが上がらない。 とりあえず、みそさんがあがる前に自分は適当に出発の準備をする事にする。 といっても、それなりに昨日寝る前にまとめておいたので、あとは詰めるだけ。 大体、詰め終わったところでみそさんと交代でシャワーへ。 目を覚ます! いつもより短めにさっと浴びて、すぐに頭を拭く。 みそさんはまだちょっと調子が上がらない模様。 こっちは順調に目が覚めたので、頭を乾かしながら出発の準備を。 服を着替え、車を取りに行く。 その間にみそさんは出発の荷物まとめ。 車をとって戻ってくると、大体の出発準備が整っていた。 早速、荷物を車に積み込む。 と言っても、念の為におろしておいたLIKE3を再び積み込むだけ。 あとは全て車に積んだままだ。 とりあえず2人で2往復して積み込み完了。 と、ここまで結構急いでいたつもりだが、結局出発は5時を回っていた。 途中、コンビニに寄って朝食、兼昼食を購入……そのまま首都高へ乗る。 首都高はおおむね順調で、若干混雑した所があったものの、早朝ということもあり、流れは良かった。 ただ、途中同じような段ボールを沢山積んだ車を見たが…… ちょっとだけ気になったのが、何台かの車が横目でこちらを見て行く。 特に左車線を通行している時に。 なんでだろ? と思いつつも、レインボーブリッジを渡り台場のインターを降りる。 するとそこには平行するタクシーが何台もいた。 やっぱり、タクシーを使って来る一般参加者は多いみたい。 まだ、6時だもの……ということで、意外と早く会場に到着。 とりあえず、大塚家具のある建物の駐車場狙いなので、そのあたりに駐車をする。 ぐるっと回った所で、入り口付近に空きがあったので、そこへとめる。 そこから、朝食開始。 なんといっても、駐車場があくのは7時。まだまだ時間があった。 テレビを見ながら、のんびりと朝食。 トイレに行ったり、何てことをしながら私は背もたれを倒して軽く目をつぶる。 さすがに3時間の睡眠では眠くて眠くて…… でも、うつらうつらすると起きてしまう……眠れん。 で、結局準備を始める。 まずは全部積んできた団扇を明日の分とわける作業から。 今回団扇は約300。なので150を残して、車の後部席に投げ込む。 それから、今日使うぶんの本を手前に。 ここはちょうど日陰なので、汗をかく事もない。出来る限りの事はやっておく。 ということで、それも5分そこらで終わる……また、軽く目をつぶる……あと15分。 と、そこで、電話がなった。 「?! 誰だ?」 と思っていると、それは知り合いの方だった。 「駐車券がね、余ったんよ。いる?」 「いります!」 と、一つ返事で答えると、交差点で待ち合わせ、ということになった。 もう時間も差し迫ってるので、すぐに取りに行く。 交差点では渡れない方向があり、ちょっと手間取る。 とりあえず、なんとか受け渡し成功。 ホント、いつも有り難うございますm(_ _)m ということで、急いで戻る。実は車がとめてあった所は見事に駐車場の入り口だったのだ。 よく考えるとひどい事してたな……反省。 とりあえず、走って戻ると、みそさんが車を移動してくれていた。 車に戻ると、さっさと駐車場に向ける。どうせなら、さっさと搬入してしまいたい。 ということで、ありがたく駐車場にとめる。 時間もそれなりに早い事から、意外と出やすい位置に止めることができた。 早速荷物の積み下ろし……しかし、ここは日なた。すごく暑い! 車から荷物をおろし、キャリアに積む……がどう考えても搬入は1回ですみそうにない。 なんとか、かなりの量をキャリアカートに積み、自分は団扇の巨大な箱を手で持って会場へ。 東館の入場口へと向かう。次々と搬入者の列が出来る。 私達は荷物の重さと大きさで、のんびりとしか歩けない。 ま、急ぐ事も無いのでのんびりと搬入。今回の場所は一番搬入口から遠い所。 ちょっと辛いかも……箱が大きすぎてうまく持てなかったのだ。 でもなんとかスペース到着。 とりあえず……着席(笑) しばらくは机の上のチラシを片付けながら荷物の置く位置を大体決める。 そして、しばらく休憩。すでに汗だく。 一気に飲み物を煽る、むせる。それでも飲む。 早速昨日買った、洗顔ペーパーを使う。気持ちがいい…… しかし、この会場は暑い……冷房もかかってはいるのだろうが、そこにいる人たちだけで、もう十分に暑い。 それにじわじわと気温もあがりつつある。 とりあえず、あんまりのんびりしていると、搬入時間が終ってしまうので、私は再び車へ向かう。 残りの搬入物は一箱なので、そんなに苦労はない……暑いという以外は。 そんななか、ぐるさんから電話がかかってくる。 「みそさんのブースってどこでしたっけ?」 どうやら、今回もしがらみから買出し部隊に選ばれているらしい。 ブースの番号を伝えて電話を切る。 搬入口への人の流れは先ほどよりもずっと増えていた。 大きな台車を押す人。手荷物だけで身軽な人。タクシーで乗り付ける人。 そして、私もその流れに乗って再度入場……搬入をおえた時にはすでに時間は9時近くになっていた。 スペースに戻るとぐるさんがいた。 どうやら、先輩からの指令で再び買い出し部隊のため、サークル入場「させられている」らしい。 お互いの健闘をたたえつつ、ぐるさんは消えていった。 発売開始までは後1時間……のんびりと並べて行く本。 今回のメインはLIKE1−2−3+。それ以外にエココ本とDiGiONE本がある。 あとは清水潤さんの冬コミの再販物。 かなりの荷物だ。カチッとセットしてしまった後は、隣のスペースの方に声をかけなければ出られなくなっていた。 とりあえず、大まかにセットアップができたところで、お互いトイレをすませる。 これからの数時間はとてもじゃないが、トイレなんかに入っている暇はありそうもない。 もちろん、どれくらい人がくるのかは見当もついていなかったが。 でも、ここ最近のイベントの関係からいくと、はっきりいってその余裕はないと思う。 もちろん、どれくらい売れるか、というのもわからない。なんといっても私はコミケの売り子は初めてなのだから。 ただ、このコミケというものの恐ろしさは聞いていたので、それなりの覚悟はしていた。 じわじわと近づく会場時間。 その間にも、すでに会場内にいるサークル入場の人たちがちらちらと見ていく。 やはりエココ看板は偉大だ。 とりあえず、今日は2日目ということもありそれほどのパニックは予想していなかった。 すっかり準備も終えたみそさんと私は、椅子に座ってかいじょうまでの時間をのんびりとすごした。 そして、会場内に流れる放送…… 「これより、第58回コミックマーケット2日目を開催いたします」 会場内に拍手が響いて、ついに夏のコミケが始まった。 最初から人がどどど、と来る様子は無い。 最初は基本的には壁サークルがメインだ。 のんびりと構える……遠くのほうでは人の走る音が聞こえる。 ま、しばらくは大丈夫だろう。 とりあえずは、売り子体勢として、椅子をたたみ立つ。 座っているとうまく売れないのだ。 しかし、5分もしないうちにお客さんは現れた。 どうやら、サークルの方もこのブースはチェックしていたようで、早速買いに来てくれたらしい。 ありがたいことです。 今回用意したものは、エココ本とDIGIOnet、そして新作のLIKEとうちわ。 まだ、それほど買っていかれる人は少なく、様子見の人が多い。 そこでいつも通りの呼び込みが始まった。 最初は売り子をしていなかったみそさんが立ち上がって呼び込みをはじめる。 基本は私は売り子に専念する。 売れ行きがいいのは、やはりうちわ。そして本の順。 どうしてもパソコンが必要になるLIKEは最初はどうしても売れ行きが落ちる。 といっても、悪いわけではない。 ただ正直いうと、もう買う人はほとんど買ったと思われていたエココ本やDIGIOnetがこんなに出るとは思わなかった。 まだまだ、買っていない人はいたんだなぁ〜と変に思ってみたり。 その後、しばらくすると最初はガラガラだった島内の通路も、人が押しあうようになっていた。 すると、今度はLIKEが売れ出した。 今度のお客さんは一般参加で、このLIKEシリーズを目当てに来た人であろう。 そして一度人だかりができると、それが次々に人を呼ぶお約束現象。 そのおかげで大変なことになっていった。 手が回らない……いきなり来た波についていくことが出来なかった。 みそさんがお釣りだし、自分がお客さんとのやり取りと完全にやり取りを分けていた。 場所的に列を作るわけには行かない……後はお客さん自身のマナーに期待するしかなかった。 とにかくこちらはできるだけ早く計算をしてお客さんを待たせないようにしなくてはいけない。 しかしとても、回っているとはいえなかった。 だんだんと人が横へ溢れてくる。特にエココの看板があるので余計に人が半分の空きスペースに集まる。 そのために隣のスペースに人がかかり、隣に迷惑をかける。 そのたびにお客さんになるべく寄って、隣にかからないようにしてもらう。 隣のサークルさんには本当に申し訳ないことをしていた。 ただ、やはり人にも波がありしばらくすると人が減る。 すると再びみそさんが販売物を掲げて販売促進。 また人が一気に集まる。そして大騒ぎ。 計算をみそさんと私でお互いに間違え、いや圧倒的に私の間違いが多いのだが、それでもお客さんに根気よく待って貰って販売。 とにかく何はともあれ順調に売上を上げていった。 そして最初になくなったのは団扇。予想通りだった。 何せ値段が安い。それに可愛い……これは売れるだろうと言う予想通りの売れ行きを示した。 大体150本の団扇が、1時間ほどで完売してしまった。 そして次に売れたのが『エココな本』 これは同人ショップへ卸した分の残りを持ってきていたもので、大体100ぐらいだろうか? このエココ本は人気だった。もちろん看板の影響や元々持ってきた量も少なかったものあるけれど…… もちろん売上を感じさせないまま、順調に売れていたのはLIKE。 後から後からみそさんが追加の物を出していく。 元々LIKEは3箱約250持ってきていたのだが……あっという間に机の上のLIKEはきえていく。 私は売るのが手一杯で、在庫を気にしている暇は無く、ひたすらお客さんの相手をしていた。 いつしか時間は過ぎ時計の長針と短針が重なり合った直後、LIKE、完売! 予想外に早い完売だった。 完売しても夕方と考えていた私は、そこで売り子としての役割をほぼ終えることになった。 私は再び椅子を出し2時間ぶりに着席する。足にどっと疲れが出ていた。 飲み物をグッと一気に飲み干す。 ちょうどそのとき、みそさんの友人が来た。 実はこの後、私は野暮用から売り子をはずれることになっていて、その交代要員として頼んでいたのだ。 しかし……すでに残っている販売物はほとんど無く、あとは任せても問題なさそうである。 というか、せっかく来てもらったのに何もすることが無い……よかったのやら、わるかったのやら? とりあえず、私はここで売り子を交代し、スペースを後にした。 スペースに戻ってきたのは、かなり遅れて結局は3時を回っていた。 のんびりとすごしているスペースの2人。 そこに売るものは何も無かった。 うちわもエココ本もDIGIOnetもLIKEもちびみみも。 本当に見事な完売だった。 まさかこんなに全てが完売してしまうとは…… いや、なんとなくは予想していたものの、そのすごさにいまさらながら感動してみる。 とりあえず、売るものが無ければ、やることは一つだ。 ということで、片付け。 なるべく回りに迷惑をかけないように片づけをはじめる。 右隣さんもいつのまにか撤収していたので、そこをメインにダンボールをつぶしたり、荷物をまとめたりしていた。 その途中でyoshioさんが登場。いっしょに片付けをしてくれる。 そして時間は過ぎ、ついに16時。盛大な拍手と共に第2日目が終了。 机の上などはほとんど片付けてあったので、さっさと撤収にかかる。 なんと言っても今日は東京湾大花火大会。 渋滞は必至だからだ。 それに小さいながらも、この後、内輪だけでのオフ会の計画もあったのだ。 とりあえず、エココの看板と捨てるダンボールをみんなで抱え、出口へと急ぐ。 エココ看板を持つと、まるで誘拐しているようにも見えたりする。 出口前で、みそさんの友人と別れる。 そして私とみそさん、yoshioさんはさっさと駐車場へと急いだ。 外へ出ると風が強くなっていた。それにほんの少しだが雨のようなものが落ちてきていた。 天気予報では明日は台風が来るということだ。 果たして明日の天気はどうなのかと気をもみながら、それを見上げる。 雲の流れが早く、明日の天気は決していいとは思えなかった。 とりあえず、すでに車は渋滞していた。 さっさと車へ残りの荷物を積み込む。そして出発。 しかし、渋滞は駐車場の中からすでに続いていた。 まず、駐車場を出るのに20分。 そして、外へ出てからもかなりの時間を要した。 車内では買ってきたばかりのONEのオリジナルアレンジCDが流れ、さらに眠気を誘う。 しかし、渋滞と眠気と戦いつつ、車は一路私の自宅へ。 着いたのはすでに17時を過ぎていた。 3人とも急いで家を出る。そして新宿へ向かった。 待ち合わせ時間は18時。時間的にはギリギリだった。 とりあえず、何とか18時ギリギリに新宿に着くと、すでにそこには比十之烈さんが。 そして、しばらく待つと、すぐにぐるさんも合流。 まずは……ぐるさんが明日のポップ用の物品が足りないと言うのでヨドバシカメラへ。 っていうか、この時間でまだ出来てないって…… ま、そんなことは考えないで置いて近くの飲み屋へGO! 今日は予約を入れていなかったので、適当な店に入ってみる。 とりあえず、天狗。相席だがとりあえず座れた。 周りを見ると……う〜ん、どう考えても昼間一緒の場所にいた人たちが。 さて、飲み……と思いつつ、いきなり猛烈な勢いで食べ物を頼みだす。 そして、来た料理から一気に皿が空になっていく。 ……予想通りといおうか、やっぱりみんなまともな食事を取っていなかったようだ。 という自分も、朝のあのおにぎりから固形物はポッキーを食べたぐらいだ。 他のみんなも似たようなものだった。 結局楽しく話をしながら、凄い量の食事をしていた。 私はやはり運転があるので飲むわけには行かず、結局ひたすらにソフトドリンクを飲んでいた。 しかし、結構食べた割には意外と料金も安く済んだ。 そしてその一部をみそさんが売上から出してくれた。 お金の無い私としては非常に嬉しかったりもする。 外に出たのは9時ぐらいだったろうか? 明日もあるので、そこでみんな解散となる。 私とみそさんも、とりあえず一度渋谷に戻り、それから車に乗って世田谷合宿所へと戻った。 世田谷の家で、のんびりと過ごしながら明日の天気を確認…… 見事に台風直撃! といっても、私たちにどうしようもできるわけが無い。 少しでも天気が持つのを願うだけだ。 そして明日の荷物の整理をして、さっさと私は眠りに…… 久しぶりの充分な睡眠。ホッとして眠りについた…… 〜 12日 〜 なんとなしに起きる……寝ぼけたまま時間を確認……3時。 まだ、朝は先だった。 そのまままどろみながら……携帯がなる。 午前4時半……起床。 だが、みそさん起きず……起きそうで起きない。 そのままほうっておいて自分はシャワーを浴びる。 久しぶりの熟睡だ。少し熱めのシャワーを浴び一気に目を覚ます。 昨日の駐車場の状況を見て、もう少し遅くても大丈夫だとわかったので、しばらくシャワーを浴びた後も布団の上でボーっとしている。 そこで、みそさん起床。 寝ぼけたまま、自分のPHSを見る……少し寝ぼけたまま「何時ですか?」と聞いてくる。 「5時です」 「えっ? ピッチ鳴りました?」 「鳴ってないですけど? もしかしてバイブになってません?」 「……あ。」 というわけで、それなりにのんびりしすぎたとお互いに感じたのか、私は車を取りに行き、みそさんはシャワーを浴びて準備に入った。 車を取って戻ってくると、すでにみそさんはシャワーを浴び終わっており、髪を乾かしていた。 私はその間に今日の持ち込み荷物を積み込む。意外とてきぱきと動き、それほど時間がかからず、荷物の積み込みは終了。 今日まで使っていた布団も渋谷の家に戻す為積み込み……凄い荷物だ。後ろ見えない。 しっかりと戸締りをし、とりあえず、渋谷の家に向けて出発。 今日は台風が接近していると言うこともあり、天候はどんよりとしていて暗い。 今にも振り出しそうな空と強い風。 その中を渋谷はコンビニによりつつ渋谷の家に一度寄る。 ここで今日まで使っていた布団を下ろし、代わりにごみ袋と登山用のレインウエアを積み込んで、再び出発。 これで、この雨にも対応できる状態ができた。 新宿から首都高に乗り、昨日と同じ道を通り有明へ。風は強く、たまに叩きつけるように雨が降ってくる。 かなりの荒天だ。それでも徹夜組はいるのだろうなぁ〜と思いつつ、昨日と同じ駐車場前に着く。 昨日よりは車の台数は多く、道に出た形で車は並んでいた……後10分なので待たせてもらうことにする。 その間も雨はやまず、風はさらに強くなっていった。 駐車場は7時ちょうどに開いた。ゆっくりと地下2階の駐車場へと進む。 地下2階の駐車場内をぐるぐると回り、ビックサイトに一番近いエレベーター前に駐車する。 そして、作業。まずは荷物にごみ袋をかけ雨対策を施す。 これが5箱。そして同様にエココの看板も袋で包む…… そして昨日と同様にカートに荷物を積み、自分たちもレインウェアなどで完全装備をしてビックサイトに向かう。 ぬれる部分はごく一部だが、それでも着ていなければかなりひどい状況になるだろうことは予想できた。 建物の中からレインウェアを着ているでかなり暑い。しかしすぐに外へ出てしまうので少しだけ我慢。 建物の外は雨はそれほど強くないものの、風は強く、みんなびしょぬれになっていた。 連絡の歩道橋を使い、ゆりかもめの改札前を抜け、正面エントランスへ…… レインウェアはかなり役に立ってくれた。汗でべたつくと言う感じがほとんど無い。 さすがはちゃんとしたレインウェアである。 正面のエントランスから中に入り、途中でレインウェアを脱ぎ、連絡通路を通って東館へ。 昨日と違って、今日は一番手前の東4ホールだ。 到着するとしばらく休憩。館内が全体的に蒸している感じがする。 ちょっと気持ち悪い……が、びしょびしょになっているほかの人よりはずっと快適である。 とりあえず、ずっとこのままレインウェアを着ているのもイヤなので、さっさと残りの箱を取りに行く。 途中でyoshioさんから電話。どうやら東入口で烈さんと待ち合わせしていたいたらしいのだが、東入口が閉鎖されたらしい。 そのおかげで烈さんと会えないとのこと。自分も何度も電話をしてみるが、連絡はつかず。 しばらくすると混雑のために自分の電話もかからなくなってしまった…… 仕方なく車まで戻り、荷物を積んで再び戻る…… 後で聞いたところ、前日に烈さんは電話を落として壊してしまっていたらしい。つながるわけが無い。 戻ってくる途中、ボーっとしていたのか、持っていたカートを手から滑らせる…… バタンと言う音共に地面に落ちる取っ手。何をやってるんだか……と何気に持ち直してみると、何かが違っていた。 「?」 と、よく見てみると……取っ手に伸びるバーの部分が異常に折れ曲がっていた。 なんでこんなことで壊れるんだ??? と恨み言をいっていても仕方ないので、とりあえず正面玄関へ向かう。 正面玄関は凄い混雑になっていた。 多分、東館の入り口が閉鎖になったと聞いた人たちがこちらに殺到しているのだろう。 とりあえず、急いでも仕方ないのでのんびりと進む。 雨で湿度の高い空気に、嫌気を指しながらも再び東4ホールへもどる。 ブースに戻るとみそさんが裏側の片づけを終えていた。今回はお誕生席内側なので、ちょっと荷物の置く場所に苦労する。 何とか人が通れる位の通路を確保しつつダンボールをつんでおく。 交代でトイレに行き、しばらくそこで休憩。 昨日同様に設置をするので、かなり早く設置が出来た。 ということで、みそさんが周りを偵察に行って来る。5分ほど周りを見てきたみそさんが戻ってきて、みそさんと交代で自分がブースを出て散策する。 このあたりはエココのブースが集まっていて、それを見に行ったと言う感じである。 もちろん、エココで出しているサークルは非常に少ないが、前回の冬に比べればずいぶんと増えたものだ。 周りは創作系とは言いながらも、結構キャラクターパロディ系のブースが多い。 完全な創作はどうやら別の建物らしい。 とりあえず、近辺を回った後、知り合いさん周りを開始する。 今回は知り合いさんが多く参加していて、回るのも一苦労だったりするのだ。 とりあえず、わかっているだけの知り合いさんを回る。まずは先ほど連絡を試みた烈さんの所からだ。 行ってみるとちょうど設置中で、そこには先ほど電話をもらったyoshioさんもいた。どうやら無事に会えたようだ。 余り時間も無いので次に行く。 今回の順番は近い順に回ることだった。 次に向かったのは出雲かえでさんのブース。ここのBBSにはよく顔を出しているので、挨拶に行く。と…… なんだか、人が2人横に立ち、ホチキス止めを……そして本人も何かを折っている。 まずは声をかけずにそのまま、本人を見る。最初に気がついたのは横にいた男の人。 そしてやっと、こっちへ目を上げ 「あぁ〜〜〜っ!」 と、大声をあげた。う〜ん。なんて元気一杯な人なのだろう? 横にいた2人はBBSで常連のしゃけさんと藤堂さんだった。それにしてもその2人を引っ張り込んでコピー本を作らせているとは。 う〜ん、いいのだろうか? とりあえず、あまり邪魔をしても悪いので次へ……次はミカドさんのところだ。 ミカドさんの所はいつも行きそこねていて、いままで買えた事が無い。 とりあえず、今回の本だけを先に売っていただきました。 まだ、準備中ということもありすぐに次へ。 さて、次はみきさんのところ。 みきさんのブースはみそさんのブースとほとんど完全に反対側にある、そして偶然にもその2つ隣がぐるさんのスペースだったりする。 なのでまとめて挨拶。と言っても2つのブースともサークル主はブースにはいなかった。 代わりにぐるさんのブースにはネコバさんが、みきさんのブースにはふ〜に〜こと浮霞さんがいた。 ネコバさんにはいつも通りの挨拶をする。 で、浮霞さんにはみきさんのほんの取りおきをお願いする。 本来ならば、会場前にこんなことをするのはいけないのかもしれないが、前のCレヴォの時に痛いほど経験していたので、今回はお願いをする。 もちろん、みきさんが『いやだ』と言えば、それはそれで仕方なくあきらめるつもりであったが。 後で行ってみた時には、予想通りみきさんの本は後では売り切れていた。ま、取り置きをOKしていただいたので無事に本は手に入ったのだが。 そのあたりで、開場までの残り時間は後30分。そこでみそさんから電話。どうやら反対側のホールにいると思われていたらしく、心配して電話してきたらしい。 ま、とりあえず開場までには戻ることを約束して次のブースへ。 今度は戻る途中で、あきもと大さんのブースによる。 そろそろ戻れと言う電話もあったので、挨拶だけで、また後ほど来ることを告げ、ブースへと急いだ。 おとなりさんもかなりたくさんの本を作っていらして、しかもこれが結構過激で……えぇ、見事に買わせて頂きました(笑) ブースに戻った時、開場まで後10分となっていた。 とりあえず、自分側の椅子をたたんで、売り子体勢を整える。 あとはみそさんと「今日はどうなるんだろう?」などと、まったく見えない今日の売れ行きに不安と期待をしつつ開場を待っていた。 そして……ブース内に響き渡る放送の音と共に夏コミ最終日が開始された。 といっても、やはり最初から島内にお客さんが一気に来るわけが無いので、のんびりと始まりを感じている。 なので、まずはみそさんが先ほど目をつけていた近くのスペースに物を買いに行く。 もちろんすぐに戻ってくる。 その手にしていたデジコの巾着袋が欲しくなり、自分もブースを離れ購入。 まだ、それでもお客さんはサークルの人がちらほら……まだまだのんびりとした雰囲気が流れる。 雨が降っているせいか、外のシャッターからではなく、中からの列整理になっているところもあり、壁際では混乱が起きているところもあるみたいだ。 といっても、こちらとは関係ないので「大変だなぁ〜」という他人事のように感じているだけだったが。 しかし……その様子も15分ぐらいで終わってしまった。 初めはサークル関係の人たちが買いにきていただけだったのだが、いつのまにか人が集まりだすと、昨日と同様にさらにそれが人を集めると言う現象が起き…… そして、もちろんこの「LIKE3」を目当てに来ていただいた人も現れ始めると…… じわじわと人が増えるにつれその周辺の通路に溢れ出し、通行の邪魔になって来る。 何とか、昨日よりはずっとてきぱきと捌いていたつもりだった自分だが、やはり人の波は勝てなかった。 それを見たみそさんは、今まで行っていたおつりの計算、団扇や在庫の追加をやめ、列整理に回っていた。 多いときで15人程度の並びであったが、それでも隣に迷惑をかけるには充分な人数だった。 そして、いくらお誕生席とはいえ、ちゃんとした列を作らなければその前の通路を埋めるのには充分な人数でもある。 ということで、自分はわき目も振らず、ひたすらに売ることだけに専念し始める。 人が少なくなると、みそさんが在庫の追加をして、声をかけて呼び込みをし再び列整理に入る、と見事なマルチ振りを発揮。 自分は本当にひたすら売るだけで、途切れない列にびっくりしながらもひたすら売りつづけた。 昨日と違ってお釣りの計算も自分なので、一人一人に対してほんの少しだけ時間がかかってしまう。 それに、今朝まで降っていた雨でびしょぬれのお客さんも多く……したがって濡れたお札もおおい。 当然、そのお札は使えず、別に置かなくてはいけない。 今日は、売り子としての馴れはあるが、手間がよりかかる。 いまはひたすらに売る。 どうやら、午前中完売を狙っているらしい。 確かに昨日よりずっとLIKEの売れ行きは良かった。 もともと『おでんや』としての参加は今日が本番なので、HPを見ていない人は今日来るのが当然なのかもしれない。 お客さんの顔も見ずに売っているので、後で聞くと結構知り合いさんが買いに来ていたらしいのだが……まったく覚えていなかった。 最初に売り切れたのは『DIGIOnet』。 実はこれ、今日の販売分があるかと思って、昨日売り出した分が全てだと言うことに気がつかなく、元々10冊程度しかなかったのだ。 ということで、すぐに売り切れ。 そして次に売り切れたのはエコ本。これも冊数が少なかった影響がある。 それとほぼ同時にエコ団扇が売り切れ。 その時点でLIKEも100は切っていた気がする。 そして、もうひたすらに売りつづけ……11時45分、完売。 みごとに午前中のうちに机の上には何も売るものがなくなっていた。 後は、やることも無く荷物の整理をしようと、開いたダンボール箱を開ける。 「あ。」 「ん?」 みそさんが声をあげて、私はその箱の中身を覗き込んだ。 と、そこには壁紙セットを入れ忘れて焼いたLIKEが残っていた。 たしかに、LIKEを最初にみそさんが焼いたときに、間違えて焼いたものを持ってきていた記憶がある。 ということで突然の『バルク品販売』(笑) 限定30弱。本当に適当だ。 とりあえず、おまけの付録本とバルクCDをそのまま売る。 軽く声をかけて人を集める……と、集まる集まる。 すぐに10名くらいが集まった。 ということで、ものの5分で販売終了。 見事に午前中に売るものが全てなくなってしまった。 それから、ダンボール片付けていると、浮霞さんが現れる。 西館へ行く途中にわざわざ、先ほど頼んだみきさんの本を持ってきてくれたのだ。 ありがたく頂戴する。 続いてEMUEさん登場。 先ほどの来てもらったのだが、忙しくお話している暇が無かったので、後できてもらうことにしていたのだ。 しばらく雑談。ダンボールを床に敷き、そこに荷物を置いて座る。 30分ぐらいして、みそさんがあいさつ回りに出る。と同時にEMUEさんもどこかへ放浪開始。 しばらくは何もすることが無く、ただそこで折角来ていただいたお客さんに謝るだけだ。 お隣さんは順調に本を売って行く。っていうか、すごい豊富な量充分な種類の本があり、かなり順調に売れて行っているようだ。 そして、見事にどんどん無くなるお釣り。 こちらはもう売るものも無いので、途中で両替をしてあげたりする。 こういう時は持ちつ持たれつの関係だ。 30分くらいでみそさんが戻ってくる。 今度は自分の番だ。 今度はゆっくりと挨拶回りが出来る。先程行った所からまずは回る。 最初に烈さんのところから。烈さんのところでは列さんとyoshioさんが売り子をしていた。 メインの売り物はCG集。烈さんのCGは人気がもっと出る気がする。 売上は?など適当に会話をしてすごす。それなりに順調なようだ。 また、その近くのいつも好きなサークルさん(高瀬亭)のものを買い、満足する。 さて、次は先ほど行った出雲かえでさんのスペースだ。 先ほどはしゃけさんがコピー本作りを手伝っていらしたようだが…… あいかわらず、BBSの人たちに囲まれて楽しそうに談笑していた。 自分が挨拶すると、また嫌な顔をする。 そんなに自分のことが嫌いなのだろうか? とか考えながらも自分も加わる。 「この本には愛がこもってるの!」 と言って、その本たちをバシバシと叩くひかるさんに 「愛してるものを叩くのはいいのか?」 などとツッコミを入れたりして、談笑。というか、嫌がられていたけれど。 10分ほどお話をして次のミカドさんのところへ。 いままで、変えたことが無いので今回は大奮発で全て買う……ミカドさんは、私の知っている人の中では数少ない物語書きである。 自分以外の物語を読むのは久しぶりだったが、はっきり言って買ってよかった。 さらに続いてまいなさんのところへ。 行ってみると、まいなさんのところでは そして、みきさんのところへ。 みきさんのところには、やはりみきさんはいなかった……と思いきや、ブースの後ろからみきさん登場。 やっとご挨拶が出来ました。 しかし、なにやら急がしそうで、これからさらにブース周りだそうで…… 本当にたくさん動き回る人だなぁ〜 そして、そのブースには今回初対面の湯浅誠さんがいるとの事だったので。どこだろうと思っていると…… 目の前の白いロングワンピースを着た綺麗な方が湯浅さんでした。 正直びっくり。先ほどもいらしたので『誰かな?』とは思っていたのだが。 そこで机の上に乗っている本が残り数冊なのを見て、ちょっとだけお手伝い。 ってことで、声を上げての客引き。いつもやっていることなので、たいしたわけじゃない。 20分もするとその本も売れてしまった。 終わった後は隣にいるネコバさんとお喋り。ま、近いのですぐに喋れるのが利点。 そして、その間にも色々な人に会う。どらごんさん、AKRさん、戻ってきた浮霞さんなどなど。 それぞれ色々な人と話をして、そこでどらごんさんたちが「あきもと大さん」のところへ行くというので案内をする。 もしかすると他のブースへ出ているかもと思いつつ、あきもとさんのところへ移動。 ま、心配することも無く、無事にあきもとさんはそこにいた。 ということで、私は宴さんとお喋り。 次に向かうは出雲かえでさんの所。これはどらごんとAKRさんが場所がわからんと言うので案内してあげる。 お誕生席なので結構目立つ。 というか、背の高いすらりとした人なのでそれなりに目立つのだが。 基本的には私は先ほどお話していたので、私はしゃけさんとお話。 ということで、みはるっちさんの場所をしっているということで、みんなで移動。 そしてみはるっちさんと初対面。 しばらくブースの前に5人が集まってお喋り。 続いて向かうはこれも初対面のよいちさんのところ。 もうこの頃になると、AKRさんとどらごんさんに場所を教えて貰いながら進む。 そしてよいちさんと初対面。すらっとしたステキな方でした。 続いてYOYOさんのところ。 今回はP天の知り合いさんがたくさん参加されているので、次々と回らなくてはいけないのが残念だ。 初めおしゃべりしたYOYOさんはいい人です。 そして、お付き合いして一度みきさんの所へ寄りつつ、次にKIYOさんと弁慶さんにお会いする。 残念ながら物はすぐに売切れてしまったらしい。仕方ない。 最後はこれも初対面のにのみや岡田さんのところへ。 岡田さんは某ゲームの制服を着ていらっしゃったり。 そしてなんだか流れ的に『会員』とやらになってしまったり……う〜ん ま、それもありかと思いつつ、そろそろ自分のブースに戻る。 時間にして1時間半ほど離れていたので、ちょっと罪悪感。 「ただいま〜」 「あ、おかえりなさい」 みそさんはEMUEさんと一緒にブースの中にいた。 ということで、ほとんどなにもやることがない。 あまりに暇だったので、この後どうするかをぐるさんに聞きに行ってみる。 聞きに行くだけでも、ほとんど反対側なので結構な時間がかかる。 しかし、ぐるさんは不在。 その場にいたネコバさんに聞いてみると「この後は本の交換会なんかで出られないのでは」とのこと。 残念だが、仕方ない。 失意のうちに戻る…… と、もうまもなくこの世界最大の同人イベントも終了に近づいていた。 左隣の方、実は山形からきていた、白黒野ぱん太さんのお知り合いさん、はすでに撤収していた。 自分たちもじわじわと片付けをはじめ、ダンボールなどを本格的にまとめ始めた。 そして…… 「第58回コミックマーケットの全日程を終了いたします」 会場に響く放送と同時に巻き起こる拍手。 ついにこの長い長い夏のイベントが終わりを告げた。 仕事場の夏休みを大半を使いこのイベントにかけた、暑い夏が終わりを告げた瞬間だった。 結局、他に一緒に帰る人もいなかった私たちは早急に片付けを済ませ、車へと移動。 16時半には車を出して高速で一路、私の自宅へと戻った。 高速を走っている途中でyoshioさんからメールが入る。 『これから会場を出て烈さんと一緒に新幹線で大阪へ帰る』とのこと。 烈さんは名古屋乗換えの岐阜で、yoshioさんは大阪乗換えの加古川なので、まだ二人とも結構先は長い。 『お疲れさま、お気をつけてお帰りください』 と、メールをいれておく。 約40分ほどで自宅に到着。 そこで、EMUEさんと3人で食事に出ることにする。 地元の小さな商店街の中華屋に入ってみる。 本格的な中華麺を出す店で、おいしい。というか、まともな食事が24時間ぶりだったりもするの原因かもしれないが。 ということで、トウバンジャンの効いた麺を食べ口の中をひーひー言わせながら食事終了。 ここの店はまた来ようと思う。 ということで、お疲れさま的な意味合いで今日もみそさんのおごり。 ご馳走様です。 そのあと家に帰り、今回の荷物の整理。 とりあえず、必要なものだけみそさんは持って帰る予定だ。 ということで、本とお金だけを別の袋へ詰める。 その他はまた自分が後ほど届ける予定だ。 あと、今日使ったエココ看板は次回のエコケットにも使う為、私の家に保管する。 それらの整理をしたところで、来るまで東京駅へ。 EMUEさんは地元に帰るとの事なので、これから福井まで行く。 それを見送る為に東京駅へ向かった。 19時半前に東京駅着。 前の列車にも乗れそうだったが、乗り換えがうまくいかないとの事で、予定通りの列車に載ることにする。 予定の列車まではあと40分。 疲れが限界に達していたみそさんはそこから電車で帰宅。 自分はEMUEさんを見送る為にホームへ。 ホームの待合室でEMUEさんの今の絵を見せて貰ったりしながら時間をつぶす。 そして、予定の列車が入線。 恋人たちの見送りの中、異彩を放ちつつも列車出発まで見送り、その後来るまで帰宅した。 結局、私は夏休みとしてもらった5日間のうち4日間をこの巨大なイベントに費やし、燃え尽きた。 満足感と虚脱感の中、21時頃……就寝。 夏の最大のイベント『コミックマーケット58』はここに終わった…… やっと今年のイベントGPの半分を終え、次回、エコケット2へと続く…… |